通勤や通学など、地元の人々の生活を支えていた、とある地域の鉄道会社。しかし沿線住民の高齢化や人口減少の影響が顕著で、安定した運営を行うことが難しくなってきました。このままの状況が続くと、長期的には廃線やバス等への置き換えが起こる可能性も見えてきていました。
地域の人々のライフラインを守り、地域経済や雇用を守るためのお手伝いを行った事例を紹介します。
①時間帯別の利用者数や利用目的を管理しておらず、乗車率が伸び悩んでいる
②設備投資の余裕もなく、バリアフリー等、高齢化する地域の需要に対応できていない
③人材育成制度や社内管理が整っておらず、利用者対応などが全て属人化している
⑴時間帯別の利用者実績を集計し、時間帯別需要に合わせたダイヤ改正の提案
⑵利用者エリアの人口分布・社員へのヒアリング等を行い、利用者の年齢層を把握
⑶若手・中堅社員を巻きこんだ業務改善ワークショップを実施
長年続いていた経営手法を変えられず、利用者の需要に対応しきれずにいた本クライアント。当社が関与し、利用者のデータ整理や需要の変化を丁寧に整理したところ、少しずつではありますが定期運賃収入や乗車率等に改善が見られました。また、これまでは変化を嫌っていた社員の皆さまも、主体的に改善に向けた取り組みを考えるなど、社内の士気も高揚しました。
その結果、利用者からも利便性が向上したとの声が多く届くようになり、さらにその声が従業員の働き方の満足度にもつながる結果となり、地域と会社両方にとって良い結果となっていきました。